新型コロナ後遺症
当院では新型コロナ後遺症(Long Covid)、ワクチン接種後症状の診療に積極的に取り組んでいます。
身体の側面だけでなく、不安など心の側面にも取り組んでいます。
治療法として、基本的には血液検査と上咽頭部の炎症についてEAT治療を行います。
EAT治療について、詳しくはこちらをご確認ください。
診療の対象
新型コロナ感染後に心身不調が続いている方で、以下の項目に当てはまる方が対象となります。
- 新型コロナの診断を受けて6週間以上経過している事
- 解熱後4週間以上過ぎている事
ただし、当院では呼吸器や循環器などの症状については検査ができません。
呼吸器科、循環器科などを受診ください。
新型コロナ後遺症の症状
新型コロナウイルス感染の急性期症状は、鼻汁、鼻閉、味覚嗅覚障害、発熱、咽頭痛、咳、関節痛、高熱、めまい、全身倦怠感、呼吸器症状などです。
これらの症状は急性期を過ぎると、多くの方では1か月前後で次第に軽快します。
しかし、急性期が過ぎても長期にわたり様々な症状が続く方がいます。
集中力記憶力などの低下(ブレインフォグ)、疲労倦怠感、めまい、不眠、微熱、味覚嗅覚障害、爪の変形、脱毛、下痢などの症状で、これが新型コロナ感染症後遺症、Long Covidと言われる状態です。
これらは、①身体症状 ②自律神経症状 ③精神的症状などであり、一見メンタル不調に似ているために、うつ病などと勘違いする方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、コロナ後遺症は新型コロナ感染に伴う『闘病』の結果もたらされる心身両面、全身にわたる消耗疲弊状態です。
治療の基本は自然治癒力を促すことであり、それを様々な治療により支えることです。
薬物療法は自然治癒力を補完すべきものであり、抗うつ薬などを積極的に使うべき病態ではありません。
薬物療法だけで短期間に回復させる事は不自然であり、
それは後に薬の長期服用などの問題を発生させるリスクが考えられるからです。
当院のコロナ後遺症診断・治療
当院が2004年の開設以来取り組んできた、心身両面にわたる治療ノウハウを用います。
基本的には『保険診療の範囲』で行います。
血液検査
健康保険の範囲で、できるだけ詳細な検査を行います。
問診
体の症状や状態について、またコロナに伴う不安などについて問診します。
治療
消耗した体力、激減した体内物質、残存炎症症状などを自然に回復させる事を目指します。
処方する場合は、漢方薬、消化薬、痛み止め、ビタミンミネラルなど一般的な薬を用います。
メンタル系の薬はできるだけ使用しません。
(コロナ以前からメンタル系の薬を服用していた方の場合には、ご本人と相談の上で検討します。)
コロナに合併する確率が高い炎症病巣として、上咽頭炎のEAT(Bスポット治療)を行います。
療養上必要な生活上の注意点をご説明します。
症状、経過、状態などによっては、軽減勤務や休職、休学などの生活上の負荷軽減を指示します。
必要な場合には、診断書を発行します。
その他の特殊治療・自費治療
ご本人がご希望の場合に限り、抗酸化治療などのご説明をいたします。
(通常は行いません)